上手な文章の定義。「昔の良い文章」が「今では悪文」に!? 10年前と違っています。
今の良い文章の定義が、昔と違う!
携帯電話が普及して、25年ぐらい経つでしょうか。そして、老若男女が、スマホを持つようになって、10~15年ぐらいかもしれません。この10~15年の間に、文章の書き方が激変しています。
文章の書き方の変化は、スマホによるもの
紙媒体(本、新聞、雑誌)よりも、スマホで文章を読むために、スマホ向け文章が重要視されるようになりました。
その流れを受けて、昔は、良しとされていた文章の書き方が、今では悪文とみなされることもあるのです。
そこで、「文章術のベストセラー100冊のポイントを一冊にまとめてみました」を参考に、どのような文章が「良い文章」と言われているのか紹介してみたいと思います。
今後、文章を書くときに参考になれば幸いです。
良い文章とは
文章はシンプルに書く
接続詞、指示語、形容詞、副詞などを多用しない文章が良いそうです。昔は、形容詞や副詞を上手使って、表現力が豊かな文章を書きましょう!と言われていた気がします。今では、それが「かえって読みにくい」と言われているのです。
また一文の文字の目安は、60文字以内が理想らしいです。
加えて、1センテンス1メッセージ、つまり、「一つの文章に、一つの意味や内容のみを表現しましょう」と言われています。昔は、一文が短いと内容が薄く幼稚な文章とみなされていましたが、ここも大きく変化した部分です。
伝わる文章には型がある
昔は、「起床転結」が理想的な文章の「型」と習ってきました。要するに、「結論は、一番最後に書く」というのが理想的だと言われていました。
今では、その書き方を否定するような書き方が主流です。
一例として「 prep 法」という書き方が、ライターの人などに好まれているそうです。
これは、
結論 → 理由 → 具体例 → 結論
という順序で文書を書く方法です。「結論」を前と後ろで、サンドイッチするような書き方です。
見た目が大事
文章を書くときは、「内容が重要で、見た目なんか関係ないでしょ!」と思いがちですが、実は見た目が重要なのだそうです。見た目が悪いと、そもそも読んでもらえないのです。文章や記事が、文字で埋め尽くされていれば、読み手が戦意喪失してしまうのです。
ひらがなと漢字のバランスも重要のようです。
ひらがな:漢字 = ひらがな 7~8割 : 漢字 2~3割
が理想の割合だそうです。確かに漢字が多すぎると、難しそうで、逃げたしたくなりますね。しかし、昔は「ひらがな」ばかりだと幼稚なイメージがありました。しかし今は、あえて漢字ではなくひらがなで書くという選択肢もあるのです。
また、改行も多くして、行間を開けましょう。余白を作りましょう!ともいわれています。
比喩を多用する
これは昔から言われてることですが、読み手にビジュアルのイメージを持ってもらうことです。人は、文字で認識するよりも、画像認識力が高いそうです。そこで、できるだけビジュアル的な印象で理解してもらう文章が良いというのです。
以上のように、スマホで文章を読む機会が多くなってからは、文章の書き方が大きく変化しています。
これを機に、文章の書き方の本などを読んでみて、文章を書いてみるのもいいかもしれませんね。